2021年12月2日
Portfolio 01：阿部 雅希
六本木スタジオの個性あふれるスタッフは普段シャッターを切る人のお手伝いをしている。
ではそんなスタッフ達が切り取るものは一体何なのか。それはどの様な景色なのか。
どんな想いや世界観で作品を作っているのか、そういったものをここで発信していきたい。
スタッフ作品特集の第１回は阿部 雅希。
中学生の頃から山田洋次監督作品を観て映像系の仕事に興味を持つようになった彼。
学生時代に現場で会ったカメラマンの人たちに
「今の時代はスチールもムービーも必要なスキル」と教えてもらう。
動画の経験も道半ばではあったが、
スチールの勉強もしたいという想いを胸に六本木スタジオに入社。
今回紹介してくれた作品は自主制作で作ったミュージックビデオ。
知人のアーティストのライブ映像であり収録と編集どちらも彼自身が手がけている。
モノクロの空間にかき鳴らされるギターの音とテンポの良いコマ送りが印象的な冒頭部分。
時折入るアウトフォーカスや演者の懐に回り込むカメラワークによる
躍動感で十分に観る側を惹きつける。
それが続くと思った映像の中盤、２番のサビでカラーの世界に一気に引き戻される。
この思い切った転換や力強さも本作品の持ち味の一つになっている。
学生の頃からムービーであっても
「１枚の写真のようにみえなければならない」と教えられてきたという。
そんな言葉が頭の片隅にありながら作った本作品は、
動画と写真、その両方の面白さを観る側に問いかけているように感じる。
好きなことを仕事にしたいという気持ちが２０歳過ぎたあたりから芽生え、
六本木スタジオで２年以上経験を積んだ彼は、
今秋からいよいよ新しい場所で動画の仕事を本格的に始めようとしている。
彼の今後の活躍にご期待ください。
阿部 雅希
Masaki Abe
経歴
新潟出身
2019年 国際映像メディア専門学校 映像制作コース 卒業
2019年 六本木スタジオ 入社
2021年 映像制作チームへ参加予定